楽曲情報
365月病 V4ReMix
鳩女 うたう文芸サークル プロフィール
2012年『project575』の楽曲制作のために創られたセガ開発陣によるサウンドユニット代表の幡谷(ハタヤ)を始め、様々なタイトルを担当するクリエイターが参加している。
<幡谷 尚史>
NiGHTS、スペースチャンネル5、きみのためなら死ねる、他。王道から斜め上までの文科系サウンドクリエーター
楽曲に関するコメント
人はなんらか憂鬱になる。
日々ちょっとしたことで一喜一憂する。 その一憂をなぜ、小豆、抹茶が歌うのか。集めるのか。その答えは最後の歌詞にある。
「五月雨を 集めてはやし 最上川」
「この憂い 永遠に流して くださいな」
これはいわば「流し雛」のようなものに違いないと解釈します。*祓い人形と同様に身の穢れを水に流して清める意味の民俗行事(Wikiより)
そんな重いものではないと思うけど「 持ち寄って、共感して、そしてサッパリしましょう」というところでは、彼女達が歌うことにとても意味合いを感じるのです
2013年2月…。メールを振り返ると、この曲はその頃に完成しました。
経緯としましては。技術的、ゲーム的な検証を兼ねた実験曲であったこの曲。まずはスタンダードに「和風」をとりいれた4句詠みデモ(後の575のココロ)からの派生系でありました。
これをもとにふくらませて1曲作って実験してみよう。
さて、なにを実験したのか。
ゲームでは575の中の言葉の句切りに入力ポイントがくることが想定され逆にそのタイミングがわかりづらいポイント(小節の頭のような位置では必ずしも無い状況)であるとどう難しくなるのか。
次から次へと言葉が溢れる曲、というパターンの爽快感は?
あたりを探ってみたかったという導入がありました。
それを解決させるための早口、すなわちラップっぽいバースがあったらどうか。果たしてどのスピードまで早口は聞き取れるのか、の実験でもありました。
まぁそういう話は良いとして…。
この曲に魂が入ったのは、作っていたデモに歌詞が乗っかった時。(*歌詞担当、吉永匠)そのさまはメールに残されていないので(吉永君はメールをあまり返さない)。詳細には覚えていない…。
第一印象は「鬱ソング」。森本Pからも「ダウナーすぎる」との反応。しかしながら、なるほど投稿を見込んだ構成、内容になっている。誰しもが日々感じるちょっとしたブルーな気分を投稿させよう、という狙いか。
「日曜の 夜からおなか 痛くなる」
という句に引っかかる。おぉ、これはいわゆる「サザエさん症候群」?これわかる!妙に共感。僕も日曜日の夕方、サザエさん(6時半〜)が始まると、胸がきゅーーん、となる。
こうして魂がこめられた曲を丁寧に調整していきます。森本Pからも構成組みを提案され、修正。ラップ部分もわかりやすくまとまりのあるように。最後のくだりのアレンジは特に気持ちをこめ、大河である最上川の包容力を表現。ボーカルミックスでは小豆、抹茶音声をエコー深めで清らかさを強調。
やった!完成!吉永君に聞かせる。と、すぐ返事。(吉永君は良いと思った場合にはすぐ返事がくる)
「すすすすばらしいです!しにたくなります!!」
おいおい…。(本末転倒)